【ライブレポ】チャットモンチー ツアー 福岡 DRUM Logos 全てのガールズバンドの生みの親ァ! 2017年6月7日
福岡ドラムロゴスで開催された「チャットモンチーと機械仕掛けの秘密基地ツアー2017」を見てきました
このブログはアイドルに絞って書いていますので本当は書くべきではないんですけど、元チャットモンチーの高橋久美子はももいろクローバーZの「空のカーテン」やロッカジャポニカの「タンバリン、凛々」、今は亡き乙女新党の「雨と涙と乙女とたい焼き」といった名曲たちに素晴らしい歌詞を提供してくれていますし、ロジャポは「風吹けば恋」をカバーしていたりと割とアイドルと関わりがあるので感想書きたいと思います
その前にちょっとだけ自分語り
私はチャットモンチーを信奉していると言って良いくらい大好きです
もう10年以上前になりますが、チャットモンチーが「シャングリラ」でそれなりに世間に認知された時、同時期に同じく女性ボーカルのいきものがかりが芽を出し始めました
いきものがかりが別に嫌いなわけではないんですが、チャットモンチーに陶酔した私は「絶対いきものがかりよりチャットモンチーの方が売れるから見とけよ」と勝手に敵対視して周囲に吹聴していたのを覚えています
結果としてはいきものがかりの方があっという間にスターダムを駆け上がったわけですが...
そんな明日には響かない余談は置いといて有名どころだけちょこっと紹介しておきます
クリックしたら動画になるやつ
まず恐らく一番有名であろう「シャングリラ」
耳に残る軽快なメロディーがクセになります
亀田誠治プロデュースで新境地を開拓した「染まるよ」
この曲で日本の喫煙人口が15%増えたとか増えてないとか
ボーカルの天才・橋本絵莉子が高校時代に作った「恋愛スピリッツ」
恋は盲目って言うよ Bad Medicineみたいなモンだよって曲
ガーナチョコレートのCMにも起用された「バスロマンス」
最高のウエディングソングです
個人的に一番好きなのは4thアルバム「告白」収録の「CAT WALK」なんですが、残念ながら動画が落ちてなかったので載せられません
興味があったらレンタルなりダウンロードなりしてください
まだまだ他にも「真夜中遊園地」や「やさしさ」「ここだけの話」「世界が終わる夜に」等々、紹介してもし切れません
2011年に高橋久美子が脱退してからのチャットモンチーは正直バンドとして大幅にパワーダウンしました
3ピースバンドの1ピースが欠けたらそりゃそうでしょって話ですが、チャットモンチーの演奏の基盤は間違いなくドラムであり、高橋久美子の存在はどうしようもなく大きかった
この6年間は高橋久美子の亡霊に取り憑かれての活動でした
追加メンバーを入れようにも高橋久美子みたいな自己主張の強い変態的なドラムを叩く人が私の知る限り日本にはいないからしょうがないんです
上手いとか下手とかいう話ではないですよ
語り出したら止まらなくなってしまいそうなのでそろそろ本題のライブの感想です
信奉していると言っても、2人体制になってから最低限楽曲が発表されたら聴くだけになっていましたのでそんなに近況に詳しくない状態で行きました
えっと、とりあえず端的に言います
チャットモンチーとんでもないことになってんのな
まずいきなりバリバリの打ち込み+2人ともキーボードというなんじゃそりゃって感じの編成でライブがスタートします
かと思えばドラムを叩いたり、ギターやベースに持ち替えたりと目まぐるしく役割が変わっていきました
ボーカル兼ギター兼ドラム兼キーボードの橋本絵莉子とコーラス兼ベース兼ドラム兼キーボードの福岡晃子 マルチプレイヤー同士の2ピースなんです(橋本絵莉子のドラムは怪しかったけど...)
もっと言えば橋本絵莉子がドラムを叩きながら歌い、隣に並んだ福岡晃子がキーボードを弾きながらバスドラだけを担当する曲もありました
正気の沙汰ではありません
でもそれがめちゃくちゃかっこいいんです
「僕も/私も楽器を演奏してみたい」
そう観客に思わせるライブが良いバンドのライブの条件だと私は思います
今日会場にいた人はみんな楽器をやりたくなったんじゃないでしょうか
橋本絵莉子の気怠くも迫力のある歌声もまだまだ健在でした
ここに高橋久美子がいれば...という気持ちがなくなることはありませんが、今のチャットモンチーも百見の価値がありますよ
これから先、爆発的に売れるということはもうないでしょう
それでもチャットモンチーは日本の音楽に爪痕を残していく存在だと確信した一日になりました
今の日本のガールズバンドシーンはSCANDALやSHISHAMOやSILENT SIRENが牽引しています
でも彼女らはどんなにがんばってもチャットモンチーのフォロワーにしか成り得ないのです(暴言)
独自性を出そうとなんてしなくていい
チャットモンチーの詞を、曲を、音楽を擦り切れるまで研究して、その上にオリジナリティを見出だしていけばそれでいいんです
それが日本のガールズバンドの未来です
以上、おわりー
信者による教祖様の講和レポでしたー
ばいばいばーい
出家しようかな