小林歌穂主演ドラマ「また来てマチ子の、恋はもうたくさんよ」感想その二 君を想いながらひとり歩いています
私立恵比寿中学 小林歌穂主演ドラマ「また来てマチ子の、恋はもうたくさんよ」についての感想
前回の続きです
前回は第9話時点での感想、今回は第10話(最終話)まで見たうえでの感想です
結論から言います
う~ん...うーん
最終話の内容をざっと書きますと、第9話でハブに噛まれたマチ子は平行世界の未来からやって来たマチ子で、ハブの予防接種してるので死んでませんでした 兄のタモツとカオリは披露宴当日にケンカをするものの、マチ子の説得により無事結婚してハッピーエンド
あらすじだけ見るとデウスエクスマキナ感ありますけど、9話までの物語の積み重ねがあるので、それ程突飛な展開というわけじゃありません
むしろ考え得る結末として一番無難で、置きにいってるくらいだと思います
ただ個人的にはあまり納得はしていません
第1話からマチ子の死を示唆したうえで第9話では松野莉奈も演出に取り入れておきながら、結局「死」をフィクションとして扱っているのがなんとも
過程はともかくとして、この物語の終着は「マチ子の死という現実を受け入れ、前を向いてハッピーエンド(結婚)を目指す」というものであって欲しかったなぁと
一番オーソドックスな展開としては「マチ子の死を受け入れられない兄のタモツがループを繰り返すなかで、マチ子の死は変えることのできない現実だと悟り、ハッピーエンド(結婚)へ向かう」という感じでしょうか
マチ子=松野莉奈とするなら、兄のタモツ=エビ中あるいはエビ中ファンあるいはその両方あるいは...となるかと思いますが、結局タモツは大した活躍もなく終わってしまいました(邪神を倒したくらいかな)
最終話で一気に活躍させるために第9話までは意図的に活躍を抑えていたのかと思ってましたが、結局最終話でもたいしてなにもせず
普通連続ドラマは11話~13話くらいありますので、マチ子もあと1~3話あればもっとタモツを掘り下げて表現できたのかなぁとも思います
少しメタ的な話をすると、マチ子に松野莉奈を投影してしまった以上、現実の世界で亡くなっているのにドラマの中でも死なせるのは、残された家族の気持ちを考えれば憚られるという思いはあるかと思います
それでも話の筋としてマチ子は死なせるべきだと思いますけどね
「現実を受け入れられない残された人たちが、虚構のハッピーエンドではっぴーぴー」というオチの方が死に対する侮辱だと感じますし、巡り巡って自身も馬鹿にされたような気持ちになります
第9話までは90点くらいのドラマでしたが、最終的には80点くらいかな
いろいろと書きましたが、最後が好みに合わなかったというだけで、全体としては展開に破綻もなくよく練られていてお腹いっぱい満足です
そこら辺の糞みたいなドラマに比べると十分見る価値はあるかと
以上、おわりー
DVD発売を機に追加エピソードでうまいこと補完してくれないかなぁ
ばいばいばーい
春が来た はーる はるるる はるー! 余った♪