アイドルこわい

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アイドルがこわくてこわくてしょうがありません 私立恵比寿中学 ばってん少女隊 Buono! のブログ

小林歌穂主演ドラマ「また来てマチ子の、恋はもうたくさんよ」感想その一 時よ止まれ、汝は美しい

私立恵比寿中学 小林歌穂主演ドラマ「また来てマチ子の、恋はもうたくさんよ」も残すところあと一話となりました

全部終わってから感想書こうかと思いましたが、宣伝の意味も込めて先に書いておきます

このドラマについてまともに感想書こうと思ったら1万字くらいになりそうなので、できるだけ表面的にサラッと書いていきます

 

まず端的にこのドラマを類型すると「ワンシチュエーションコメディ」「ループもの」です

脚本の土屋亮一「ウレロシリーズ」「甲殻不動戦記ロボサン」エビ中の舞台「シアターシュリンプ」も手掛けているスタダDDにはお馴染みの作家

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これらの作品はいずれもほぼワンシチュエーションで作られています

ワンシチュエーションの利点は何と言っても分かりやすさ、低予算にあります

代表的な作品を挙げるとすると映画なら「CUBE」「SAW」、コメディドラマならフルハウスあたりでしょうか

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ワンシチュエーションで低予算だからと言って面白くないかというと全くそんなことはありません

場面転換の多い映画やドラマが「広く浅く」とするなら、ワンシチュエーションは「狭く深く」

視覚的な面白さを犠牲にしている分、視聴者にも分かりやすく掘り下げて情報を伝えることができます

欅坂46主演「徳山大五郎を誰が殺したか?」けやき坂46主演「Re:Mind」等々、ワンシチュエーションは近年のアイドルドラマの流行と言っていいかと思います

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低予算かつ馬鹿でも理解しやすいんだからアイドルファンにはピッタリですね(棘)

 

さて、「また来てマチ子の、恋はもうたくさんよ」が厄介なのはワンシチュエーションに加えて「ループもの」という要素が付与されているところにあります

「ループもの」の特徴はワンシチュエーションとは対称的に「難解さ」にあります

例を挙げると洋画ならバタフライエフェクト、邦画なら時をかける少女あたりでしょうか

「ループもの」はとりわけ広義のサブカルとの親和性が高く、ライトノベルならAll You Need Is Kill」「紫色のクオリア」「空ろの箱と零のマリア、アニメならうる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」「魔法少女まどか☆マギカ

特に数も質でも圧倒しているのがノベルゲー(とりわけエロゲ)で、CROSS†CHANNEL」「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」「Ever17」「STEINS;GATE」「スマガ」「マブラヴ オルタネイティヴ」「ひぐらしのなく頃に等々、例を挙げるときりがありません(ループにみせかけて...含む)

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タイムパラドックスや並行世界、単なる時間遡行も含めればバック・トゥ・ザ・フューチャー」「浦島太郎」ゲーテファウストあたりも一種の「ループもの」になるかと思います

 

何が言いたいかというと、「ループもの」は上手く料理すれば後世に残るくらいの名作になり得るということです

もちろん下を見れば死屍累々、脚本の綻び一つで駄作にもなるめんどくさいジャンル、劇薬でもあります

マチ子の「ワンシチュエーションコメディ」「ループもの」という組み合わせは、少なくとも私が触れてきた作品では初の試みだったと思います

サラッと書くと言ったのに長くなってきたので結論から

 

 

めっちゃええやん

 

 

予算、脚本、演者

100点とは言わないまでも、これらの要素における最大公約数的な物をみせてくれたんじゃないかと

何から書けばいいかというくらいいろいろあるんですけど、アイドルブログなのでとりあえず主演の私立恵比寿中学 小林歌穂について

まず演技は決して上手くありません

正直これから先も女優としてやっていくのは難しいかなぁと思います(これから劇的に上手くなるかも知れませんけどね!)

ただ、今回の作品においては演技の拙さも含めて上手く演出に落とし込まれています

演技が拙いがゆえにマチ子の純真無垢さ、天真爛漫さが際立っています

脚本の手柄と言ってしまえばそれまでですが、マチ子のキャスティングが小林歌穂であることに意味はあったと言えるでしょう

 

このドラマを語るうえでエビ中関連で言えば松野莉奈にも言及する必要があります

第一話の時点で「死」がテーマとして絡んできますし、意識していることは間違いありません

あまり直接的な表現は少ないですが、松野莉奈の出席番号と同じ第9話では小林歌穂演じるマチ子に「私、待つの」というセリフを入れています

こういうメタ表現は映画やドラマでは嫌われることが多いですし、実際私もあまり好きではありません(ももいろクローバーZ主演映画「幕が上がる」カメオ出演とかね)

でも「また来てマチ子の、恋はもうたくさんよ」における松野莉奈の扱いはカメオ出演のようなものではなく、物語のテーマに最初から深く関わっており必然性があったわけです

もっと言えば主題歌の時点で既に松野莉奈の物語となっています(下の記事書いた時点では可能性の一つとしていますが間違いないでしょう 歌詞に陰や含みがある理由の説明にもなりますし)

 

うーん 長くなってきたので続きはやっぱり最終話終わってからにします

最終話の内容によっちゃこき下ろすかも知れませんけど、第9話を見た感じだと大丈夫そうです

理屈っぽく書いてますけど、9話の時点でボロ泣きです

 

 

以上、おわりー

書き始めの導入が長くて後半ダレる悪い癖

ばいばいばーい

 

 

 

 

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ぽーちゃん、ぽーぽーぽーぽー